
こんにちは。ポイ活LOVER、運営者の「S.ma」です。
家族での旅行や帰省、せっかく貯めたJREポイントを使って、みんなでゆったりグリーン車に乗れたら最高ですよね。
…なんですが、実際にやろうとすると、
- 「家族の分はどうやって買うの?」
- 「スマホを持っていない子供のSuicaはどう扱う?」
- 「JREポイントでの子供料金ってどうなってるの?」
- 「グリーン券って払い戻しできる?」
といった疑問が次々出てきます。しかも、2024年の料金改定以降、普通列車グリーン料金は大きく変わり、「なんとなく600ポイントで交換しておけばおトクでしょ?」では済まなくなりました。
私自身も、最初は公式サイトとにらめっこしながら試行錯誤しました。特に、
- 家族へのポイント移行(家族メンバー機能)の使い方
- スマホを持っていない子供の「こども用Suica」にどうやってグリーン券情報を書き込むか
- 「こども」のグリーン料金は大人と同額というルール
- もともと「通常ポイントしか使えない」というルールに加え、2025年10月以降は「期間限定ポイントでは交換できない」という制約
このあたりをひとつずつ確認していく中で、「ここだけ押さえておけば大きな損はしない」というパターンが見えてきました。
- 家族間でポイントを共有してグリーン券を買う具体的な手順
- スマホを持たない子供Suicaへのグリーン券の入れ方
- 大人・小学生・未就学児それぞれにポイントをどう配分するとおトクか
- JREポイントで交換したグリーン券の有効期限や払い戻しルール
を、初めての方でも真似しやすいように整理していきます。
なお、本文中の金額やルールは、執筆時点の情報をベースにしています。JR東日本のサービスはちょこちょこ仕様変更が入るので、最終的には公式サイトやアプリの最新情報もあわせて確認してもらえると安心です。
JREポイントでグリーン券を家族利用する仕組み

まず大前提として、Suicaのグリーン券は「Suica(カード・モバイル)1枚につき1席分」で、その権利はSuicaのID番号にひもづいています。親のSuica1枚で家族全員分をまとめて買って配る、という発想だと、ここでつまずきがちなんですよね。
つまり、
- 親のSuicaで3人分買って、2席分を家族に「譲る」
- 1枚のSuicaで2人分のグリーン席を同時利用する
といった使い方はシステム上不可能です。
家族で使うときの正しい考え方は、
「チケットそのもの」ではなく「JREポイント(お金)」を家族に分けて、それぞれが自分名義のSuicaでグリーン券を買う
という形になります。ここを押さえておけば、あとは「誰のアカウントから」「どのSuicaに」「いつ受け取るのか」という整理ゲームです。
家族グリーン運用の基本イメージ
- グリーン券は人ではなく「SuicaのID」にひもづく
- 家族でシェアできるのはチケットではなく「ポイント」
- ポイントは家族メンバー機能で移動させる
- 最終的に各自のSuicaでグリーン券を受け取る
この仕組みさえイメージできれば、あとは
- 家族それぞれのJRE POINTアカウントを用意
- 「家族メンバー」機能を使ってポイントを移行
- 各自のSuicaで(JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換
という流れで進めるだけです。グリーン券に必要なポイント数(1枚あたり400〜600ポイント)や受取方法の詳細は、JR東日本の公式サイトでも確認できます(出典:JR東日本 JRE POINT公式サイト「(JRE POINT用)Suicaグリーン券への交換で使う」)。
家族メンバー登録とポイント移行の手順

家族間でポイントをやり取りするには、JRE POINTの「家族メンバー(家族間ポイント移行)」機能を使います。以前は「家族登録サービス」と呼ばれていたものですが、現在は「家族メンバー」という名称に統一されています。
ざっくり言うと、
- オーナー(代表者)のJRE POINTアカウント
- 同じ住所・同じ姓の家族メンバーのアカウント
をひとつのグループにまとめ、通常ポイントを相互に移行できるようにする仕組みです。
家族メンバー登録に必要な条件
- 家族全員が自分名義のJRE POINT会員になっていること(メールアドレスがあればOK)
- オーナーはビューカード(JRE POINTに登録したクレジットカード)を持っていること
- 家族メンバーは登録住所と姓がオーナーと同一であること
- 移行できるのは通常ポイントのみ(期間限定ポイントは移行不可)
特にひっかかりやすいのが「住所の表記」です。
- 1-2-3 と 1-2-3(半角・全角の違い)
- 「マンション101号」と「101」だけ、など部屋番号の書き方違い
こうしたわずかな違いでエラーになることがあるので、住民票どおりの表記に揃えるつもりで見直しておくと安心です。
家族メンバーの条件早見表
| 項目 | オーナー | 家族メンバー |
|---|---|---|
| JRE POINT会員登録 | 必須 | 必須 |
| ビューカード保有 | 必須 | 不要 |
| 住所 | 基準になる | オーナーと同一 |
| 姓 | 基準になる | オーナーと同一 |
| 移行できるポイント | 通常ポイントのみ(期間限定ポイントは不可) | |
実際の登録ステップ
登録の大まかな流れはこんな感じです。
- オーナーがJRE POINTサイトにログインし、「家族メンバーを登録」メニューを開く。
- 家族の会員番号・氏名・生年月日などを入力して招待。
- 家族側に届いたメールから承認。
- 審査完了後、「家族間ポイント移行」メニューが使えるようになる。
ここで時間がかかるのは「家族に会員登録してもらう」「メールの承認を忘れない」の2点です。旅行直前にやるとバタつきやすいので、出発の1か月前くらいに家族メンバーの登録だけ先に済ませておくと、後がすごくラクになります。
ポイント移行するときの注意点
家族メンバー登録が完了すると、代表者の画面から1ポイント単位で手数料無料・即時でポイントを送れるようになります。最初はお試しで10ポイントだけ送って、家族側の残高が増えるか確認しておくと安心です。
ポイント移行でやりがちなミス
- 期間限定ポイントを送ろうとしてエラー → 「通常ポイント」だけ移行可能です。
- 送り先を間違える → 同姓同住所の家族が多いときは、会員番号をよく確認してから送信を。
- 出発直前に移行しようとして、家族がログインできない → パスワード再設定で時間ロスしがちなので、前日までに移行しておくと安心です。
子供用アカウントの作成自体はオンラインで完結しますが、場合によっては本人確認等の手続きが必要になることもあります。長期休みの旅行に合わせるなら、目安として1か月前くらいから準備を始めると安心ですね。
モバイルSuicaで家族分を買う基本パターン
配偶者や中学生以上の子供など、家族全員が自分のスマホとモバイルSuicaを持っている場合は、運用はかなりシンプルです。「各自が自分のスマホでグリーン券を受け取る」だけなので、慣れると数分で完了します。
基本の3ステップ
- 親(オーナー)が、一人あたり必要なポイント数(通常は600ポイント、ステージによっては400〜500ポイント)×人数分を計算。
- 「家族間ポイント移行」で、各家族のJRE POINT口座に必要分の通常ポイントを送る。
- ポイントを受け取った家族が、それぞれのスマホでJRE POINTアプリ(またはWeb)を開き、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券交換申込み」から自分のモバイルSuicaに交換。
事前に済ませておきたい設定
このとき注意したいのが、
- JRE POINTのアカウントに自分のSuicaを登録しておくこと
- Suicaグリーン券に交換できるのは通常ポイントだけという点
JRE POINTでは、(JRE POINT用)Suicaグリーン券に必要なポイント数はステージごとに変わり、1枚あたり400〜600ポイントです。ステージ1・2は600ポイント、ステージ3は500ポイント、プレミアムは400ポイントで交換できます。
- 家族全員がそれぞれJRE POINT会員になっているか
- 各自のJRE POINTアカウントに、自分のモバイルSuicaが登録されているか
- 親は「自分のアカウント」で家族のSuicaに交換しようとしていないか
- 移行したポイントが「通常ポイント」か(期間限定ポイントは交換に使えません)
- 乗車当日までに、全員分のポイント移行と交換申込みが完了しているか
よくある疑問と答え
- Q. 親のスマホから、家族のモバイルSuicaに直接グリーン券を入れられない?
→ 基本的に「JRE POINTアカウントとSuicaの名義」は1対1です。家族分をまとめて操作したくなりますが、それぞれのアカウントで自分のSuicaに受け取るのが正しいやり方です。 - Q. 機種変更したばかりで不安…
→ 機種変更直後は、モバイルSuicaやJRE POINTアプリのログイン確認を早めに済ませておくと安心です。前日になって「パスワードが分からない」となると、けっこう焦ります。
iPhoneでもAndroidでも、基本的にはJRE POINTアプリから同じように操作できます。あとは乗車前に各自のSuicaで受取操作をして、グリーン車の座席上のセンサーにタッチするだけです。
スマホを持っていない子供のSuicaにグリーン券を入れる方法

少しややこしいのが、小学生などのスマホを持っていない子供(こども用Suicaカード利用者)の扱いです。ここは親が少し頑張るポイントですね。
ここで使える基本パターンが、あらかじめ子供名義のJRE POINTアカウントで交換申込みだけ済ませておき、乗車当日に駅の券売機でSuicaにグリーン券を書き込む方法です。
子供用Suicaカードへのグリーン券書き込み手順
流れを整理すると、こんな感じです。
- 子供本人名義のJRE POINTアカウントを作成し、こども用Suicaをそのアカウントに登録する。
- 親のアカウントから「家族メンバー」に子供を登録し、通常ポイントを子供アカウントへ移行する。
- 親のスマホやPCで一度子供のJRE POINTアカウントにログインし、(JRE POINT用)Suicaグリーン券の交換申込みを行う(対象Suicaとして子供のカードを選択)。
- 乗車当日、グリーン車停車駅などにある対応券売機で「JRE POINT特典受取」や「Suicaグリーン券受取」などのメニューを選び、子供のSuicaカードを差し込んで受取操作を行う。
- 券売機では画面の案内にしたがって操作し、Suicaカードは完了メッセージが出るまで抜かない。
- 混雑しがちな駅では、受取操作に数分かかることもあるので、乗車時刻の10〜15分前には券売機に到着しておくと安心です。
- 家族が多い場合は「誰のSuicaにどの区間を書き込んだか」をメモしておくと、後で混乱しません。
セキュリティ面での注意
- 子供のJRE POINTアカウントのログイン情報は、親が管理する場合でもメモの保管場所に注意してください。
- パスワードをブラウザに保存しっぱなしにするのが不安な場合は、利用のたびに入力するか、パスワード管理アプリを使うと安心です。
なお、こども用Suicaは「記名式」である必要があります。無記名SuicaはJRE POINTに登録できないため、この方法は使えません。無記名Suicaを使っている場合は、事前に駅のみどりの窓口などで「こども用(記名式)Suica」に切り替えておきましょう。
チケット譲渡は不可、共有できるのはポイントだけ
改めて強調しておくと、
- Suicaグリーン券は購入したSuica IDにひもづく
- ひもづいたグリーン券を別のSuicaに移すことはできない
- 1枚のSuicaで同時に2枚以上の(JRE POINT用)Suicaグリーン券を受け取ることはできない
というルールになっています。
NGパターンを具体的にチェック
よくある誤解として、
- 親のスマホで3枚分をまとめて交換 → 家族に送る(←できない)
- お父さんのSuicaで2席分を買って、1席分は子供と一緒に座る(←NG)
といったパターンがありますが、いずれも不可です。「座れればOKでしょ?」ではなく、誰のSuicaに、どの区間のグリーン券が入っているかが重要になります。
グリーン券の取り扱いOK / NG早見表
| ケース | OK / NG | ポイント |
|---|---|---|
| 親のSuicaに自分の分だけ受取り | OK | 普通の使い方 |
| 親のSuicaで2席分受取り | NG | 1枚のSuicaで同時に2枚は不可 |
| 親のSuicaで受け取ったグリーン券を、子供のSuicaに移したい | NG | 券の「譲渡」はできない |
| ポイントを子供のアカウントに移して、子供のSuicaで受取り | OK | 家族メンバー機能でポイントを移す |
家族でグリーン車に乗るときの基本は、
- ポイントを家族それぞれのJRE POINTアカウントに移す
- 各自のアカウントから、自分のSuicaにグリーン券を受け取る
という2段構えです。「ポイントは動かせるけど、チケットは動かせない」と覚えておくとイメージしやすいかなと思います。
【期間限定ポイントに要注意】
・家族メンバーに移行できるのは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは移行できません。
・さらに、2025年10月以降、期間限定ポイントは(JRE POINT用)Suicaグリーン券の交換自体にも使えなくなりました。
つまり、Suicaグリーン券用のポイントは通常ポイントをメインで貯める必要があります。期間限定ポイントは駅ビルの買い物やSuicaチャージなど、別の用途ですばやく消化してしまう方針にしておくと管理しやすいです。
JREポイント交換のグリーン券:有効期限と払い戻しのルール

家族旅行では「子供が急に熱を出した」「仕事が長引いた」など予定変更はつきものです。JRE POINTで交換したグリーン券のルールは少し複雑なので、
「交換申込み」段階と「Suicaへの受取り」後で分けて覚えておくとかなり楽になります。
① 交換申込みだけの状態
- JRE POINTサイト/アプリから「(JRE POINT用)Suicaグリーン券交換申込み」をしただけの状態。
- まだ券売機やモバイルSuicaで受取りをしていなければ、実際のグリーン券は発行されていません。
- カードSuicaの場合:申込日の翌日から30日以内に券売機等で受取可能。
- モバイルSuicaの場合:申込日当日から31日以内に端末上で受取可能。
- この期限までに受取りをしないと申込みは自動キャンセルされ、ポイント口座に通常ポイントが戻ります(その時点で有効期限切れのポイントは戻らず失効)。
ポイントが戻るときの注意
自動キャンセルで戻ってくるのは「有効期限内の通常ポイント」だけです。交換申込みからキャンセルされるまでの間に期限切れを迎えたポイントは戻らないので、「そろそろ有効期限が切れそうなポイント」での交換は少し注意して使うと安心です。
② Suicaに受取り済みの状態
- 券売機やモバイルSuicaで受取り操作を行い、Suicaにグリーン券情報を書き込んだあと。
- この段階になるとお客さま都合での払い戻し(ポイント・現金とも)はできません。
- グリーン車が満席で座れなかった/列車が運休になったなど、JR側の事情で利用できなかった場合は、「不使用証」をもらい、7日以内に所定のフォームから申請するとポイントが戻るケースがあります。
③ 3段階で覚えるとラク
イメージとしては、
- 申込み前 → 何も起きていない(ポイントは口座にある)
- 申込み後〜受取り前 → 柔軟にキャンセル可能(期限切れには注意)
- 受取り後 → 原則キャンセル不可(不使用証の例外あり)
という3段階です。
家族旅行では、体調変動が激しい子供の分は「ギリギリまで受け取らない」、仕事予定が読みやすい大人の分は先に受け取る、といった運用も選択肢になります。
JREポイントのグリーン券は家族旅行で本当にお得か?

ここからは「お金」の話です。せっかくポイントを使うなら、「どれくらい得しているのか」をざっくりでも把握しておきたいですよね。
まず、2024年改定後の普通列車グリーン車(Suicaグリーン料金)はこうなっています。
| 距離区分(営業キロ) | Suicaグリーン料金 (おとな・こども共通) | 通常料金(紙のきっぷ) |
|---|---|---|
| 50kmまで | 750円 | 1,010円 |
| 51〜100km | 1,000円 | 1,260円 |
| 101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
ここで重要なのは、公式ルールとして、
- 「こども」の乗車券・特急券などは大人の半額
- しかしグリーン券は「おとな」と「こども」で同額
という点です。
以前の私のブログでは「子供のグリーン料金は半額」と誤解したまま計算していましたが、これは誤りでした。現在は、普通列車のグリーン券も、新幹線や特急のグリーン券も、子供であっても大人と同じ金額が必要です。
大人・小学生のグリーン券にポイントを使う「お得度」
JREポイントをSuicaグリーン券に交換したときのポイント価値を、「600ポイントで交換するケース(ステージ1・2)」でざっくり計算すると、次のようになります。
| 距離区分 | Suicaグリーン料金 (おとな・こども) | 必要ポイント(例:600pt) | 1ptあたりの価値 | ざっくり評価 |
|---|---|---|---|---|
| 50kmまで | 750円 | 600pt | 約1.25円/pt | ほどよくお得 |
| 51〜100km | 1,000円 | 600pt | 約1.67円/pt | かなりお得 |
| 101km以上 | 1,550円 | 600pt | 約2.58円/pt | 激アツ |
Suicaチャージやお買い物に使う場合は「1ポイント=1円」なので、グリーン券交換に使うと、距離によっては1.25〜2.5倍くらいの価値になります。
さらに、ステージ3(500pt)・プレミアム(400pt)の場合は、101km以上で
- 500pt → 1,550円(約3.1円/pt)
- 400pt → 1,550円(約3.88円/pt)
という超高レートも狙えます。
ステージを上げる価値がある理由
- ステージ3になるだけで、グリーン券1枚あたり実質100ポイント(=100円)分おトク。
- 家族3人で往復すると、600円〜1,000円近くの差がつくことも。
- プレミアムまで行けば、長距離ほどポイント効率が爆発的に良くなる。
ステージの条件や上げ方については、JREポイントステージの条件と上げ方をまとめた解説記事で詳しく整理しているので、グリーン券をよく使う方は合わせてチェックしてみてください。
ここから導けるざっくり結論は、
- 大人・小学生とも51km以上の移動なら、ポイント交換はかなりお得
- 101km以上の移動なら、ほぼ「ポイントのベストな使い道」の一つ
- 50kmまででも1pt=1.25円なので、他に使い道がなければ充分アリ
という感じです。
未就学児(幼児・乳児)はどう扱う?
未就学児(1歳〜6歳未満の「幼児」、1歳未満の「乳児」)には、少し特別ルールがあります。
- 基本的に「幼児」「乳児」は無料。
- ただし、指定席やグリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台などを「1人で利用」する場合は、こども料金が必要。
- 自由席グリーン車(=普通列車グリーン車)の場合は、空席がある限り、同伴する大人1人のグリーン券で幼児2人までが無料で座席利用できる運用が案内されることが多いです。
つまり、普通列車グリーン車に関して言えば、
- 未就学児は、混雑していなければ「プラス料金なし」でグリーン席に座れることが多い
- どうしても混雑時間帯に確実に1席確保したい場合だけ、「こども」としてグリーン券を購入する
というイメージになります。
実際の乗車でのイメージ
平日の夕方ラッシュなど、デッキまで人があふれている時間帯は、幼児分の座席を別に確保したくなるシーンもありますよね。その場合だけ「こどもとしてグリーン券を買う」。一方で、休日の昼間など空席が多い時間帯なら、親のとなりに無料で座らせる…というように、「時間帯と混雑具合」で柔軟に使い分けるのがおすすめです。
このため、JREポイントの優先順位としては、
- ① 長距離を移動する大人
- ② 長距離を移動する小学生(こども)
- ③ 余裕があれば短距離の小学生
- ④ 未就学児は基本「ポイントも現金も不要」枠として考える
という並びで考えるのが、もっとも合理的だと思います。
S.ma流・家族旅行でのポイント配分イメージ
例えば、
- 家族構成:大人2人+小学生1人+幼児1人
- 片道の距離:120km(101km以上の長距離区間)
というケースであれば、
- 大人2人分:ポイントでグリーン券(各600pt or ステージに応じて)
- 小学生1人分:ポイントに余裕があれば同じくポイントでグリーン券
- 幼児1人分:空席があれば大人のグリーン券に「便乗」して座る(追加料金なし)
という組み立てが基本になります。
ケース別の考え方
- 日帰り・移動時間が長い旅行
→ 「行き」をグリーン、「帰り」は普通車にするか、その逆にするかでかなり快適度が変わります。小さいお子さんがいる場合は、疲れがピークになる「帰り」をグリーンにしてあげると、ぐずり対策にもなっておすすめです。 - 1泊2日以上の旅行
→ 片道ずつ別の日になるので、「行きはポイント」「帰りは現金」など、予算に応じてハイブリッドに組むのもアリです。JREポイントが中途半端に余っているなら、どこか1区間だけでもグリーンにするだけで、旅の満足度がグッと上がります。
未就学児のお子さんは、大人のとなりで座れればそれだけで満足してくれることが多いので、あえて子供のグリーン券を追加で買うより、大人と小学生の分にポイントを集中投下する方がトータルの満足度は高くなりやすいです。
また、グリーン以外のJREポイント活用も含めて「家族旅行全体でどう使うか」を考えたい場合は、東海道新幹線側の活用も含めて整理しているJREポイントを東海道新幹線で活用する方法の解説記事も参考になると思います。
当日限り有効な期限と、失敗しない使い方のコツ

最後に、「いつ交換するのがベストか?」という運用の話を少しだけ。
グリーン券まわりは
- JRE POINTでの交換申込み日
- Suicaへの受取り日
- 実際の乗車日
の3つがごちゃつきがちなので、ざっくり次のように覚えておくとミスが減ります。
交換タイミングの基本
- 交換申込み → 乗車予定日の前からOK(カードは翌日〜30日以内、モバイルは当日〜31日以内に受取り)
- Suicaに受取り → 受け取ったグリーン券は「その日」「その区間」だけ有効
- 受取り後は基本キャンセル不可(不使用証による例外を除く)
おすすめの運用パターン
おすすめの運用は、
- 前もって「交換申込み」だけ済ませておく(ポイントの席だけ確保するイメージ)
- 実際の受取りは、ホームで電車を待っているタイミングで行う
というスタイルです。
こうしておけば、
- 急な体調不良で乗れなくなっても、受取り前ならポイントが戻る
- 電車が運休になっても、受取り前なら何も消費されない
- 日付の押し間違いがなくなる
ので、リスクをだいぶ抑えられます。
前日までにやっておくと安心なこと
- 家族全員分の「交換申込み」が完了しているかチェック
- 当日使うスマホのバッテリー残量と通信環境を確認(ホームで圏外だと受取り操作に焦ります)
- 紙のSuicaカード利用者がいる場合は、受取り可能な券売機の場所を事前に調べておく
まとめ:2025年版「家族グリーン×JREポイント」攻略法
ここまでの内容をざっくりまとめると、
- 家族利用にはJRE POINTの「家族メンバー(家族間ポイント移行)」登録が必須。
- 共有できるのはチケットではなくポイント。グリーン券そのものの譲渡は不可。
- こども用Suicaは「子供本人のJRE POINTアカウント」に登録し、親のスマホからでもログインして操作すればOK。
- 未就学児は原則無料。普通列車グリーン車では、大人1人のグリーン券で幼児2人までが空席を使える運用になっているケースが多い。
- グリーン券の金額はおとな・こども同額。距離が長くなるほどポイント交換の「お得度」が上がる。
- (JRE POINT用)Suicaグリーン券に使えるのは通常ポイントのみ。期間限定ポイントは家族移行も交換も不可。
- 交換申込み後でも、Suicaへの受取り前なら一定期間内に自動キャンセル→ポイント戻しが可能。受取り後は原則払い戻し不可。
このあたりを押さえておけば、「JREポイントで家族分のグリーン券をどう買えばいいの?」というモヤモヤはかなり解消されるはずです。
次の家族旅行では、
- 長距離区間の大人・小学生にはしっかりポイントを投下
- 未就学児は「無料でグリーン席に座れるラッキー枠」として活用
- 期間限定ポイントは別用途でサクッと消化
という「メリハリ運用」で、ぜひお得に快適なグリーン車の旅を楽しんでください。
それでは、よいポイ活ライフを!